
この「おさしづ」を拝読していて、何げなく妻に尋ねました。
「”うたて”って、どういう意味かな?」
「”面倒な”とか”うるさい”っていう意味よ」
古語に属する言葉だと思っていたので、すぐに返答されて驚いたのですが、奈良県出身の彼女にとっては、子どものころからよく耳にしていた言葉のようです。
「情無い、うたていな/\思えば、理が回る」
幼い子どもと遊ぶのは本当に楽しい。でも、子どもの世話を毎日続けることは、決して容易ではありません。時にはストレスを感じることもあるでしょう。子育て自体を楽しめない、そんな日もあるかもしれません。しかし、このような親の感情は、子どもが感じ取るばかりでなく、親神様にも伝わっているのです。
この道を信仰する私たちには、朝に夕に心を親神様のほうに向け、教祖を通して伝えられた教えをもとに、自分を振り返る貴重な時間があります。真実の親に率直な気持ちを伝えて、自らを反省するとき、心のわだかまりが解けてゆくのを感じませんか。
どうしても感情をコントロールできないとき、そっと手を合わせてみましょう。いまここに、生かされてあることへの感謝と喜びを思い起こすとき、きっと心は軽くなっているはずです。(岡)