おやのことば 1月29日

原文は、特定の事情について繰り返して伺っているかなり長い「おさしづ」ですが、一読してこのお言葉が心に残ります。「おさしづ」を拝読していると、原文の文脈を離れてそのフレーズに心を惹かれ、さまざまな思いを巡らすような、印象深いお言葉が幾つもあります。その代表的なものの一つではないでしょうか。

「いんねんというは心の道」

このお言葉から私の心に浮かぶのは、小学校の校庭の風景です。かつて学んだ学校のグラウンドは、土が流れやすく、雨が降ると雨水の流れる筋道が何本もできました。水はけが良いためすぐに乾くのですが、また雨が降ると同じ所に雨水が流れる。乾いているときは、ほとんど溝のように見えない所にも、不思議と雨が降ると水が流れていました。

よく雨水を堰き止めて、流れを変えて遊んだものです。しかし、何回も繰り返して雨水が流れると、溝が深くなって流れを変えることができなくなる。最後には新たに土を入れて、ローラーで押し固めなくてはなりません。

毎日の繰り返しの中で、なかなか反省すべき習慣や心のつかい方を改められずに苦労する。このような人の姿を目の当たりにし、自らも経験するたびに、この雨の日の風景を思い出します。もう一度土を埋め直さなくては、流れを変えることはできない。そのような状態になる前に、心の向きを変えていきたいものです。(岡)

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