おやのことば 1月25日

今シーズンは暖冬かと思っていましたが、最近、急に寒さが本格化してきました。

この季節の楽しみの一つは鍋料理です。昨夜の夕食も寄せ鍋でした。一つの鍋を家族で囲んでいると、なぜかいつもより会話が弾みます。

結婚した当時のことや子供たちが生まれたときのこと、それに、かつて暮らしていた街の思い出や将来の目標など、とりとめのない話題に共通しているのは、お互いの存在が、それぞれの人生にとって欠かすことができないということです。

高校生のとき、クラスの席替えで近くの席になっていなければ、妻とは結婚していなかったかもしれません。大きなお腹をさすりながら、生まれてくる子供の顔を想像していたときは、現在の子供たちの姿を思い浮かべることはできませんでした。

すべては偶然の積み重ねのようにも思えますが、食卓を囲む家族の顔を見ていると、何もかも最初から決まっていたような気がしてきます。

「皆夫婦と成るもいんねん、親子と成るもいんねん」

親神様の目から見れば、見知らぬ二人が夫婦となり、親子となることも偶然ではありません。なぜ、この人たちと、ここで一緒に暮らしているのか。理由は説明できなくても、目には見えない絆を感じることが大切ではないでしょうか。

いつもそこに居る人が、今日もここに居てくれることに、明日も感謝したいと思います。(岡)

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