いんねん

innen

元来は仏教用語で、直接的原因(因)と間接的条件(縁)との組み合わせによって、さまざまの結果(果)を生起することを意味します。
「おふでさき」ではもっぱら、「元のいんねん」の意味で使われています。すなわち、親神様おやがみさまが陽気ぐらしを見て共に楽しみたいと、元のぢばにおいて人間を創造されたという元初もとはじまりに由来するいんねんです。
『天理教教典』では、また、「き事をすれば善き理が添うて現れ、しき事をすれば悪しき理が添うて現れる」と、厳然たる因果律の存在が述べられています。いんねんは今生一代にとどまらず、末代まつだいの理であるたましいに刻まれて、来生へと受け継がれるものでもあります。
ただし、本教でいういんねんには、仏教などでいう因果応報とは違い、その奥に、陽気ぐらしへ導こうとされる子供可愛い親心があることを忘れてはなりません。

ページの先頭へ