天理図書館 “世界最初の報告書”を初公開

■2015年4月2日

シュリーマン制作の報告書「トロイアの古代遺跡」初版本と直筆の手紙

天理大学附属天理参考館は3月24日、記者会見を開き、「ギリシア考古学の父」と呼ばれるドイツの考古学者、ハインリヒ・シュリーマン(1822~1890)の資料を初公開すると発表した。

今回、図書館が初公開する資料は、トルコにある世界遺産・トロイア遺跡(トロイ遺跡とも)を発掘した際に制作した報告書「トロイアの古代遺跡」初版本と、シュリーマンの直筆の手紙。

一方、直筆の手紙は、1874年3月14日付の便箋1枚で、報告書のドイツ語版を求める手紙に対する返信。シュリーマンの活躍と功績を示す世界的に貴重な資料となっている。

これらの資料が公開される天理参考館特別展「ギリシア考古学の父 シュリーマン――初公開!ティリンス遺跡原画の全貌」は、4月15日(水)から6月8日(月)まで同館で開催される

(国内4カ所で巡回展が実施される予定)。

(2015年4月2日記)

天理図書館 シュリーマン展で世界最古の報告書初公開