災救隊 豪雨被災地へ出動相次ぐ〈静岡〉

■2013年8月8日

7月下旬から局地的な豪雨が全国各地で頻発し、一部地域では「これまでに経験したことのないような大雨」となった。 こうしたなか、甚大な被害に見舞われた静岡・新潟・山口の3県へ、災害救援ひのきしん隊(災救隊)が相次いで出動した。 静岡教区隊は7月20、21の両日、新潟教区隊は8月1日から11日間、山口教区隊は8月2日から19日間、それぞれ被災地で実動した。  

静岡教区隊 土砂搬出に尽力

  静岡県の伊豆半島西岸に位置する西伊豆町。約4000世帯の同町は、7月18日の未明から降り続いた豪雨によって河川が氾濫し、床上・床下浸水が287棟、土砂流入による家屋の一部損壊が4棟という大きな被害に見舞われた。 その規模が最も大きかった安良里地区では、全527世帯のうち約3割が浸水被害に遭った。 静岡教区隊の28人は、20日、独自に調達した2トンダンプ3台と軽トラック1台、重機2台で、安良里地区と、隣接する田子地区へ。田子地区では、民家の裏手に堆積した土砂をスコップで箕に入れ、リレー方式で搬出した。 一方、山から落下した直径50センチほどの大きな岩が広範囲に転がる安良里地区では、重機を駆使して処理に当たった。 作業2日目は36人が出動。安良里地区では、住民の要望を受け、土砂崩れによる2次災害を防ぐための擁壁作りに取り組んだ。 また、ボランティアセンターの要請で、隊員たちは田子地区内の水産加工工場へ。工場建物を圧迫している土砂を、1日がかりで取り除いた。 [大岩が広範囲に転がる現場では、重機2台を駆使して処理に当たった(7月20日、安良里地区で)]   [民家と裏山との間に堆積した泥をスコップでかき出す隊員たち(7月20日、田子地区で)]  

(2013年8月7日記)