天理図書館 80回目の開館記念日(10月18日)

■2010年10月30日

やまとのふみくら傘寿

天理図書館 80回目の開館記念日


天理図書館(諸井慶一郎館長)は18日、80回目の開館記念日を迎えた。同館は昭和5(1930)年、当時最新の設備を整えた図書館として開館。現在では、国宝・重要文化財を含む国内外の書物類約200万冊を有し、世界有数の図書館として海外にもその名を広く知られている。節目の年の開館記念日に合わせて、同館では記念の出版物を刊行。さらに、毎年開催している開館記念の展覧会を、今年は「記念特別展」として実施している。


同館の創設は大正14(1925)年。同年創設された天理外国語学校(天理大学の前身)内に設置された。

その端緒は大正7年、天理教青年会の事業の一環として打ち出された図書館の設立で、青年会を中心に図書の収集が行われた。

青年会や天理教校など各施設で整理・収蔵された図書は、15年竣工の外国語学校校舎へ移され、同校附属の図書館の資料として閲覧可能となった。

そして昭和3年、本館の建築計画が持ち上がり、5年10月18日、本館の落成式が盛大に挙行された。

また、同日付で週刊新聞『天理時報』創刊。のちに道友社へ移管、現在も文書伝道の一翼を担っている。

その後、「おふでさき」研究のうえから、創設者の中山正善・二代真柱様が収集された近世連歌・俳諧書コレクション「綿屋文庫」をはじめ、国内外の貴重な資料が同館へ寄託された。さらに『日本書紀神代巻』をはじめとする国宝6点や重要文化財84点などを収蔵。国内はもとより、海外の研究者からも注目を集める図書館へと発展した。

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