
人に何かを頼むときは、できることなら喜んでやっていただきたい。でも、そんなときに限って、頼みにくい内容が多いような気がします。頼んだ相手に喜んでもらうには、どうしたらいいのでしょう。
しばらく考えて思い浮かんだのは、赤ちゃんの笑顔です。
生まれて間もない子供は、自分では、ほとんど何もできません。食事から排泄まで、あらゆることが他人任せです。背中がかゆいときですら、自分で工夫できないので、泣いて誰かを呼ばなければなりません。背中がかゆくて泣いている赤ちゃん――本当は違う理由かもしれませんが――を抱き起こし、姿勢を変えてやるとホッとした表情になり、にっこり微笑みます。
その笑顔を見ていると、ほかの用事を放って駆けつけたことも忘れて、こちらも自然と笑顔になります。
「くれと言えばいやと言う、いやと言えばやろうと言うが世界一つの理」
すべてのことを相手にもたれて素直に喜びを表す。他人に何かを依頼するときは、いつもこうした姿勢を大切にしたいものです。そうすればきっと、親神様にも可愛がられる人になれるでしょう。
素直に喜びを表現するのは難しいことですが、これからは心がけたいと思います。でも、このひげ面では、少し無理があるでしょうか。(岡)
HOME