おやのことば 10月20日

自分が変われば世界が変わる。

これは小学生のころ、祖母から教えてもらった教訓です。学校で友達とうまく付き合えなくなったときに、静かな口調で話してくれました。

当時の祖母の部屋には、小さな笠がついた裸電球が一つあっただけです。

この柔らかい電球の光は、手をかざすと掌も温めてくれました。「周りの人に変わってもらいたいなら、まず自分が変わりなさい」という、このときの祖母の言葉は、この温かい電球の光とともに深く心に染みました。

「一度定めた心は生涯という。何かの事情もよう聞き分け。いつ\までも変わらぬよう」

以来、何かあるたびに、この言葉を思い出して「心定め」をしています。当時は、祖母の言葉の背景に、教祖の教えがあることを理解していませんでした。とにかく毎日のつらい状況から抜け出すために、祖母の言葉にすがっただけです。

あのときの心定めの内容は、もうはっきりと覚えてはいません。ただ、毎日寝床に入る前に遥拝して、一日を反省する習慣は、このとき始まったような気がします。もう40年以上続けているこの習慣は、ずっと私の人生を支える大きな力になってきました。

先日、一人暮らしを始めた息子にも、必ず就寝前に遥拝するように伝えてあります。彼は毎日実行しているでしょうか。(岡)

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