
「うそをついてはいけない」と、子供のころにしつけられた人の平均年収が高いという調査結果があるそうです。
年収にあまり関心はないのですが、うそをつかないことや約束を守ることが、社会生活を送るうえで極めて重要なことは間違いないでしょう。
経済のシステムや社会の制度の多くは、すべての人が約束を守ることを前提にしています。印刷した紙や造形した金属の板を、生活に必要な物資に交換できるのは、みんなが約束を守っているからです。幼いころは、なぜこんな薄い紙切れに価値があるのか、なかなか理解できませんでした。一万円札は、千円札の10倍高価な素材でできている、と思い込んでいた時期もあります。
「五十年以前の道の理を思案して見よ。神は嘘と追縦これ嫌い」
考えてみれば、夫婦関係や雇用関係にも約束事があります。うそをつかない人が社会で重宝されるのは、むしろ当たり前のことなのかもしれません。社会の成り立つ原則に即しているのですから……。
親神様は、教祖を通してこの世界と人間の存在自体が、もっと根源的な約束のもとに成り立っていることを教えてくださいました。妻との約束や仕事の約束、この原稿の締め切りも含めて、すべての約束を大切にしながら、この”親神様との約束”を忘れずに暮らしたいものです。(岡)