
子どものころから、本を読んだり、考えごとをしたりするのが好きで、しばしば周囲の人々から「ボーッとしている」と指摘されることがありました。
そのせいでしょうか、仕事中や家の周りの草刈り、食事の支度などで忙しくしている最中に、全く関係のない過去の出来事が頭に浮かび、知らないうちに手を止めていることがあります。時には思わず声を出してしまうこともあるのですが、その場合、忘れてしまいたい恥ずかしい思いや後悔している出来事について考えていることが多いようです。
自分に都合の悪いことには蓋をし、自分に都合の良いことばかり覚えているのは、人間の性分の一つなのかもしれません。
「聞けば当分一時の処に治まる。なれど日が経ち、月が経てば忘れる」
しかし、この道に引き寄せられ、親神様のほうへ心を向けていくきっかけとなった元一日については、たとえそれが思い出しにくい出来事であったとしても、何か機会があるごとにこれを振り返り、反省を繰り返すことが必要でしょう。「めん/\勝手、めん/\の理、事情で皆忘れる」といったことがないように、いつも心がけたいものです。
私の場合は、朝夕のおつとめの際に絶えず心に思い返すようにしていますが、皆さまはいかがでしょうか。(岡)