おやのことば 6月17日

先日、草刈りをしているとき、急に機械が動かなくなりました。エンジンを止めて確かめると、何かビニールの糸のようなものが絡みついているようです。

草だけを刈っているつもりでも、草むらに落ちている袋や紐などが時々、草刈り機の動きを止めることがあります。いつもはすぐに動きだすのですが、今回は、回転刃の芯にビニール繊維が巻きついているようで、全く動く気配がありません。なんとか糸口を探すのですが、見つけたと思った糸口も切れていたり、ほかの部分に絡みついていたりして、結局、刃を外して取り替えることになりました。

「人間の心を以てするから、縺れ縺れて持ちも提げもならんようになる」

絡み合い、縺れ合った糸は、端々に顔を出した糸先や小さな縺れを直すだけでは解きほぐせません。人の心や思いがすれ違う場合も、幾重にも積み重なると、縺れを解くことは難しくなります。目先の事柄だけを考えていると、解決の糸口と思われたものが、逆に問題を複雑にすることもあるのです。

こんなときには一度、人間思案を離れて、親神様の思召に心を向けてみることです。すべての出来事は、親神様の親心の現れであるという真実を心の底に感じるとき、これまで気づかなかった解決の糸口が、自然と見えてくるのではないでしょうか。(岡)

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