
結婚して子どもに恵まれ、曲がりなりにも家庭を築いて毎日を暮らしながら感じることは、人生のパートナーである妻や子どもたちが、かけがえのない存在であるということです。
特に子どもの存在は、他のものに代えることができません。若いころには、このような親の気持ちを意識しませんでしたが、自分が親の立場になってみて初めて、その時々の親の思いに気がつくようになりました。子どもは意識していなくても、親はいつでも子どもの成長を気にかけているものです。
「めん/\も神の子供、世界中は同じかりもの」
この世界と人間を創造し、人間の成長をずっと見守り続けてきた親神様も、私たち一人ひとりの存在に絶え間ない親心を注がれています。たとえ思い通りにならないことが多く、苦労が絶えないと感じる人生であったとしても、すべては人間を「陽気ぐらし」へと導かれる親心の現れなのです。
困難に直面して、自分の人生に価値を感じられなくなったときには思い出してください。親神様の目から見れば、どの人も同じ「神の子供」であり、かけがえのない存在なのだということを……。
この親心を意識するとき、私たち一人ひとりの人生は、どんなときにもかけがえのない価値を持つということに、あらためて気がつくはずです。(岡)