おやのことば 10月23日

このコラムを担当するようになって、もうすぐ6年になります。早朝の冷たい空気の中で「おさしづ」のお言葉と向き合い、静かに日常生活を振り返る。心に浮かんでくるのは、いつも反省ばかりです。

妻や子供たちに促されても、なかなか反省はできません。昨日も妻の忠告を無視してカレーを食べ過ぎてしまい、今朝、体重計に乗って後悔しました。

でも、”天の定規”に合わせて自らを顧みれば、自然にあるがままの自分と向き合うことができるような気がします。

「自由自在という事は、言葉で分かる。これが大きなやで。天のだめ」

毎回、コラムの途中に「おやのことば」を、もう一度引用しています。これは何も、字数を稼ぐためではありません。引用したお言葉をもう一度確認し、あらためてその深みを味わうためです。

自らの言葉だけで日常生活や過去の出来事を振り返ると、どうしても自分に都合の良い解釈や説明が多くなりがちです。問題があるのは周囲の状況や人々であって、自分はいつも間違っていないような気がしてくる。

しかし「おやのことば」を鏡として自らの心を映し出すとき、最初に見えてくるのは深い反省です。

この深い反省に基づいて、もう一度自分と周囲の世界を見つめ直すとき、心に映る世界が変わってくるのです。(岡)

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