おやのことば 10月13日

この1カ月間に、400字詰めの原稿用紙で120枚近い原稿を書きました。

もちろん、昔のように手書きでマス目を埋めるわけではありません。パソコンの画面に向かって、キーボードを打つ作業の繰り返しです。とはいえ、文章を綴ることの大変さは変わりません。

原稿の内容は、この10年ほど趣味で調べている天体運行時計の研究についてです。ほかの論文の締め切りと時期が重なってしまい、3編の原稿を同時進行でまとめることになりました。

「人間の心で成るではない、世界から成り来る」

ただ、間の悪いもので、こういうときには予期しないさまざまな出来事が発生するものです。1週間の計画を分刻みで用意しているのに、予定が全く変わってしまうことが幾度もありました。 「参ったな……」と、つぶやきながら集中してパソコンに向かううちに、いつの間にか原稿を書き終えていました。

後になって振り返ると、こうした予定外の出来事があったおかげで、かえって仕事に集中できたような気がします。人間の側で計画したことは、たいてい思い通りにはいきません。結局は、自然に成るべくして成っていると感じることが少なくないように思います。

今朝、机に向かったときは、あまり体調が良くありませんでしたが、この原稿もなんとか最後の行までたどりつきました。やはり、成るように成りますね。(岡)

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