おやのことば 4月22日

桜の見ごろも終わりに近づき、冬の間は閑散としていた近所の田畑にも、人の気配が戻ってきました。また、農事の忙しい季節がやって来ます。

わが家の小さな菜園でも、妻が今夏の栽培計画を考えているようです。

自分で育てた野菜を朝摘みし、サラダや味噌汁の具などに使うようになって気づいたことは、どんなものにも旬があるということです。本を読んだり、近所の人に相談したりしながら種を蒔いて、育てた苗を植え替える。豊かな実りを得るためには、旬を見極め、旬を外さないことが必要です。

「日々種を蒔く、一つ種を蒔く。旬々の理を見て蒔けば皆実がのる」

私たちの人生にも、さまざまな旬があります。毎日の生活の中で直面する出来事を通して、もう少し親神様のほうへ心を向け直すべき旬が来ていると、感じることも少なくありません。しかし、つい目先の都合を優先して、心を定めることができないのは、私だけでしょうか。

先日、2年以上も前から机の上に置いてあった「三日講習会」の願書を、やっと提出しました。「ようやく旬が来た」と自分に言い訳する一方で、自分の都合を優先するのではなく、旬を外さない努力をする大切さを痛感しています。(岡)

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