第1320回2025年2月7日配信
難産を経験したお母さんへ
命の誕生は決して当たり前ではない、奇跡の連続である。初産で難産を経験した小倉さんのケースについて。
だけど有難い「思い通りになったら…」
「とかく、この世はままならぬ」と昔から言いますが、「自分の思い通りにならない」と嘆いている人が多いようです。最近、凶悪事件が連続して起こるのも、世の中が自分の思い通りにならないことへの怒りや苛立ちをぶつけている姿のようにも見えます。
しかし、もし思うようになったとしたら、どうでしょう。世の中は無茶苦茶になるのではないでしょうか。たとえば、梅雨の時期は雨で一日中ジトジトするので嫌だという人は多いと思います。だからといって、梅雨をなくしてしまえば、夏は水不足で困らねばなりません。
同じように、日本の夏は暑すぎるから涼しくなってほしいと願って思い通りになったら、冷夏で米が穫れないのです。台風が来ると被害が出るから来なければいいと願って思い通りになれば、やはり水不足で困らねばなりません。どんなことも私たちの思うようになったなら、果たして幸せな生活が送れるでしょうか。
実は、思うようにならないから良いのです。すべては、親神様が私たちの将来に一番良いようにと、ご守護くださっているのです。考えてみれば、人間の親子関係も同じです。子供の望み通りにしてやりたいと思うものの、時には辛抱を教えなければならないこともあります。口うるさくならなければいけない場合があるのです。
娘が小さいころ、高熱を出すと熱性痙攣を起こすことがありました。初めてそうなったときは、びっくりしました。死んだのではないかと思うほどの状態になるのです。私も同じように両親に心配をかけてきたことを、あとで聞いて知りました。
痙攣を何度も繰り返すのは良くないとのことで、熱が出たときのために医師から座薬を処方されました。座薬は湿らせると簡単に入ります。当時はそのことを知りませんでした。妻と二人で娘を押さえつけて、無理やりお尻に入れました。娘は「誰か助けて、お尻が割れる」と叫びました。しかし親を恨んだかといえば、そんなことはありません。親は自分に一番良いようにしてくれているということが、子供心に分かっていたからです。
親神様と私たちの関係もそうなのです。私たちは幼児と同じです。思い通りにしてほしいと願いますが、その通りになったら大変なことになるのです。親神様は、私たちの親です。一番良いようにしてくださっているのです。
私の子供が座薬を入れられたときのように、やっぱりつらいときはあります。その場だけ考えれば、勘弁してほしいと思うときはあるのです。病気や事情で苦しんでいるときが、まさにそうです。しかし親神様は、そうしたふしを与えてまでも、その人の将来に一番良いようにしてくださっているのです。
梅雨の時期は鬱陶しい。けれど、梅雨がなくては困ります。同じように、病気や事情は鬱陶しくて、つらくて苦しい。けれど、これでたすけてもらえるのだと信じて、神様にもたれて通っていただきたいと思います。
HOME

