世界宗教者による「世界宗教者平和の祈りの集い」に本教から参加
世界の主だった宗教・宗派の指導者たちが一堂に会し、世界平和への祈りを捧げる「世界宗教者平和の祈りの集い」(聖エジディオ共同体主催)が9月22日から24日にかけてフランス・パリで開催された。本教からは清瀬理弘・海外部ヨーロッパ・アフリカ課長、長谷川善久・ヨーロッパ出張所長、山口英雄・大ローマ布教所長ら15人が参加した。
「集い」は1986年、当時のローマ教皇の提唱により、カトリックの聖地イタリア・アッシジに世界の宗教者が集まったことを嚆矢とする。翌年以降、カトリックの在家団体「聖エジディオ共同体」主催のもと、ヨーロッパの各都市で開かれ、本教も86年の第1回からほぼ毎年、招待を受けている。
今年は「平和の想像」の統一テーマのもと、21の分科会が持たれた。本教はその一つ、「広いアジアで宗教の直面する課題」に出席。天台宗やインドのラーマクリシュナなどアジア宗教の代表者と共に、清瀬課長がパネリストとして登壇した。
清瀬課長は、「平和」をどのように実現していくかが、いま直面する課題であると前置きしたうえで、本教が目指す平和世界とは陽気ぐらし世界を実現することであると述べた。
続いて、陽気ぐらしとは元の神・実の神である親神様の子供である私たち人間が、互いにたすけ合って暮らす世のありようであり、欲望に際限のない人間の心を澄ます生き方であると説明した。
最後に「世界の現状を見渡すと、平和への道のりは遠いように感じられるが、課題ばかりを見て悲観的になるのではなく一人ひとりが小さな行動を起こすことで世界は変わっていく。まずは、それぞれが自分にとっての『小さな平和』を想像し、自分にできることから行動を起こす。そういった暮らし方を社会に反映させていくことが、私たちの目指す陽気ぐらし世界の実現という究極の目標につながると信じている」と、スピーチを締めくくった。
最終日には「平和への祈り」の時間が設けられた。本教は、鳴物を入れて座りづとめと半下りのてをどりまなびを勤めた。今回は、初めて九つの鳴物を揃えておつとめとまなびを勤めた。
その後、ノートルダム大聖堂前広場で行われた閉会式では、平和宣言の採択に続き、平和への誓いを込め、ろうそくに火が灯された。