話題 戦後81年に寄せて 日米で教友が慰霊式典に
今年は第2次世界大戦の終結から81年の夏を迎える。これに先駆け、今年の春、日本と米国で教友が慰霊式典に臨んだ。いずれも、民間人として戦中・戦後に苦難の道を歩んできた当事者やその子孫であり、お道の教えを胸に、真の世界平和を願って、祈りを捧げた。
満蒙開拓団の慰霊祭に祭主を務め 愛知県の橋本克巳さん
名古屋市の橋本克巳さん(90歳・愛針分教会前会長)は4月5日、新城市の県立桜淵公園にある満蒙開拓団の拓魂碑で執り行われた慰霊祭の祭主を務めた。
橋本さんは7歳の時に、「東三河郷満蒙開拓団」の一員として家族と共に旧満州国へ。しかし、戦禍で父母兄弟7人を現地で亡くし、戦災孤児として日本へ引き揚げた。その壮絶な体験から、いまでは語り部として若い世代に平和の尊さを伝える活動をライフワークとしている。
慰霊祭の祭主を務めるのは、3年連続。当日は、元団員親族をはじめ、下江洋行〈ひろゆき〉市長、市議会議長、教育長、ユネスコ協会員ら計30人が参列する中、教服に身を包んだ橋本さんは祭文を奏上した。また、橋本さんの子息をはじめ、地元新城市の教友有志も祭員として列席した。
式終了後、あいさつに立った橋本さんは、参列者を前に、今、この瞬間にも世界各地で戦争が繰り返されている状況を憂慮するとともに、自身の体験を命ある限り次の世代へ語り継ぎ、真の世界平和とは何かを世に問う活動を続けると、誓いを表明した。
なお慰霊祭の様子は、NHK名古屋放送局、中日新聞、朝日新聞などで紹介された。
〔愛知教区発〕
米国強制収容所の慰霊巡礼に出席 アメリカ伝道庁
4月25日、カリフォルニア州ローン・パイン近郊のマンザナー国立史跡(日系アメリカ人強制収容所跡)で「第57回マンザナー慰霊巡礼」が行われた。
ロサンゼルスから約4時間の距離にある同所は、第2次世界大戦中に1万1千人以上の日系アメリカ人が、簡素な木造バラックに収容された歴史を伝える場所として知られ、本教教友やその家族も同所に収容されていたという。
今回、サザンパシフィック教会の岡崎マーロン会長とヘリティッヂ教会の弓削ロバート会長が、それぞれ家族が全米10カ所の強制収容所のいずれかに収容されていた経験を持つことから、慰霊碑前で行われる超宗派の式典に出席する機会を得た。
当日は、両氏をはじめ、ウエストサイド教会ようぼくの金川ロバート氏、サザンパシフィック教会信者のテリー・ギルモア氏、ハリウッド教会ようぼくの岡崎力氏の3人も出席。同所内に建立された慰霊塔の前で「よろづよ八首」を勤め、収容中に亡くなった方々を追悼した。
〔アメリカ伝道庁・川田社友〕
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