「バーチャル感謝の祈りラリー」に本教から参加 -9.11同時多発テロから20年-

■2021年10月13日

アメリカ同時多発テロから20年となる9月11日、ハワイ州ホノルルで「バーチャル感謝の祈りラリー」がオンラインで開催され、同地の宗教者たちが祈りを捧げた。本教からは山中修吾・ハワイ伝道庁長が参加した。

この日は連邦政府公認の「奉仕と記憶の国家記念日」に指定されており、ベネット・ミサルチャ・州上院議員が主催した。ベネット議員は「今年は、コロナ禍や自然災害、さらに戦争の荒廃により世界は悲しい状況下にあり、人生の肯定的な面に目を向けることは難しいかもしれない。しかし、私たちは、まだ感謝すべきことは沢山あると認識している。私たちには希望がある」と述べ、自身の選挙区であるアイエア、パールシテイ、ローワー・ハラワ地区内にあるキリスト教会、仏教寺院などに参加を募り、「感謝の祈りラリー」を企画した。

この祈りの集会は、多様な背景を持つ教会との異教徒間のイベントであり、地区内から10の宗教施設の聖職者たちが祈りに参加。地区内に天理教教会があることから、山中庁長も参加することとなった。

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同オンライン行事で山中庁長は、「親神様は、人間に陽気ぐらしをさせてやりたいとの思召から、この世と人間をご創造くだされた。以来、全ての人間の実の親として、親神様は私たち人間に、心の成人に向かって暖かい親心をお掛けくださり、護り導きお育てくだされています」と述べたうえで、「人間が毎日必要とするあらゆる物をお恵みくださっていること、そして元気に生かされ、陽気に楽しく暮らすことができるように素晴らしいご守護を下さっていることに私たちは感謝しています」「私たち一人一人の人間はユニークで異なっていますが、私たちの実の親である親神様のもとではすべて子どもです。私たちは、神様によって『心の自由』、または自由に考え、話す力を与えられています。しかし、私たちは、私たちが楽しく毎日を過ごし、支え合い、喜び、励まし合い、互いに感謝する姿を見て共に楽しみたいという親神様の思召に従って、私たちの自由な心を使いたいと思います」と、教理にふれた。

終盤では「親神様には、世界たすけの真剣な願い、特に一日も早く現在のパンデミックの終わりと、深刻な症状を持つ人々の回復を願う私たちの真実の祈りをお受け取りくださいますように、また私たち人間が現在の大きな危機を克服し、この大きな節から芽が生え、そして真の世界平和をもたらす陽気ぐらし世界の実現に向かってお導きくださいますよう、お願い申し上げます」と祈りを捧げた。

山中庁長は行事終了後、「長引くコロナ禍の中、感謝の祈りラリーに参加できたことはとても有意義であり、インターネットを通して地域の方々に、少しでもお道の教えを伝えることができたと思う」と語った。

(美馬社友提供)