若い世代へ「献血ひのきしん」の輪を 「献血ひのきしん推進本部研修会」

天理教献血推進委員会(橋本武長委員長)は、立教189(令和8)年9月26日、祭典終了後、天理大学ふるさと会館で「献血ひのきしん推進本部研修会」を開催し、教区献血担当者ら98人が参加した。
開会にあたり、橋本委員長があいさつ。昭和40年、天理大学の学生有志が「一れつきょうだい」の教えの実践として献血に取り組んだことから始まった本教の献血活動にふれ、「献血ひのきしんも教えの実践の一つ」と述べ、今後も各地で活動を進めていくよう呼び掛けた。
- 若年層献血の現状を説明する藤田秀行氏
- 各地の実践事例について意見を交わしたトークセッション
続いて、日本赤十字社血液事業本部副本部長の藤田秀行氏が来賓あいさつと講演「血液事業の現状と、若年層献血の課題」を行った。
藤田氏は、天理教が約60年にわたり全国各地で献血活動を継続してきたことに謝意を示した上で、血液は人工的に作ることができず、長期保存もできないため、毎日の安定した献血協力が欠かせないと説明。
また、献血者全体では50歳代、60歳代が中心となる一方、若年層の献血者が大きく減少している現状を紹介した。2015年と2025年の比較では、50歳代以上の献血者が増加する一方、40歳代以下では84.9万人減少していることなどを示した。
さらに、若い世代が初めて献血するきっかけとして、「誰かに誘われた」ことが大きいことにふれ、「60年にわたって受け継がれてきた献血ひのきしんの輪を、次の世代へつないでいただくことが大きな力になる」と期待を寄せた。
後半には、「各地で献血ひのきしんを広げるために」をテーマにトークセッションを実施。
司会は田邊幹善委員が務め、北山元氏(長万部分教会長・天理教献血推進委員会委員・北海道教区献血担当者)、中野徳郎氏(初華分教会長、大阪教区城東支部学生担当委員会委員長)、仁尾智教氏(三好分教会長、徳島教区福祉部長)、西久保敏也氏(奈良県赤十字血液センター所長)の4人が登壇した。
仁尾氏は、徳島教区三好支部で約15年前から続けている献血の呼び込みひのきしんを紹介。若い世代から高齢者まで、それぞれができる範囲で活動に参加し、献血できない人にも家族や若い世代へ声をかけてもらうなど、地道な働き掛けを続けていることを語った。
中野氏は、大阪教区城東支部で「道の学生ひのきしんDAY」を機に、学生へ献血を提案した取り組みを紹介。血液センター職員から温かく声をかけてもらった経験や、学生会委員長の交代に伴う引き継ぎの難しさなどにもふれ、学生への継続的な働きかけの大切さを語った。
北山氏は、北海道教区で取り組む福祉イベント「福フェス」について紹介。「献血バスを呼びたい」という思いから、「人が集まるところに献血バスを呼んだらいいのでは」「人が集まるためにはお祭りをすればいいのでは」と発想し、イベントと献血を組み合わせた経緯を語った。参加者数、献血者数ともに回を重ねるごとに増え、これまで献血に縁のなかった人が参加するきっかけにもなっているという。
西久保所長は、少子高齢化が進む中で、輸血を必要とする人が増える一方、献血を担う若い世代が減少している現状に触れ、地域で献血を継続していくことの重要性を説明。また、各地の実践を受け、無理なく継続することや、若い世代には若い世代から声をかけることの大切さを述べ、地域の実情に応じた取り組みへの期待を寄せた。
最後に、長﨑宏治副委員長が研修内容を振り返り、若い世代に献血の大切さを伝え、実際の行動につなげていくため、それぞれの地域で工夫を凝らしながら献血ひのきしんを推進していこうと呼びかけた。
参加者は、各地域における活動の在り方や若年層への働きかけについて理解を深め、今後の献血ひのきしん推進への思いを新たにした。
献血ひのきしんについて
献血ひのきしんの詳しい内容や、今回作成した若年層向け啓発チラシは、布教部ホームページで紹介しています。教区・支部、教会等での献血ひのきしん推進活動にぜひご活用ください。
HOME
