天理台湾学会第35回記念国際研究大会が開催 ‐ 天理大学

■2026年9月14日

発信者:天理大学

天理台湾学会写真1(20260905)

天理台湾学会総会での記念集合写真(於中国文化大学)

 

9月4日と5日の両日、台湾台北市内の東呉大学城中キャンパスおよび中国文化大学延平キャンパスを会場に、天理台湾学会(会長=山本和行・国際学部教授)が東呉大学東アジア地域発展研究センター、中国文化大学日本語文学系との共催で、第35回記念国際研究大会を開催しました。日台の研究者や学生らが2日間で延べ120名以上が参加しました。

天理台湾学会は1991年、天理台湾研究会の名称で発足し、天理大学に事務局を置く台湾研究に関する国際的な学会組織です。例年、天理大学を会場に研究大会を開いていますが、今回は35回目を記念して特別に台湾において国際研究大会を開催いたしました(台湾での大会開催は2010年の第20回研究大会以来、16年ぶりとなります)。このたびの第35回記念国際研究大会では、原住民族委員会、一般財団法人台湾協会、国立台湾文学館の協賛、また公益財団法人日本台湾交流協会の助成、台湾教育部の後援を得ています。

大会第1日目は東呉大学で開催されました。最初に来賓として東呉大学の詹乾隆学長、中国文化大学の王子奇学長はじめ6名の来賓の祝辞を頂きました。プログラムの皮切りとして、山本会長の司会進行により、シンポジウム「日台における台湾研究の展望」が行われました。日台の気鋭の台湾研究者6名がそれぞれの専門分野から台湾研究の現況と将来について、語学・文学・文化・社会に関わる学問横断的な研究について展望いたしました。

天理台湾学会写真2(20260904)

特別講演で張隆志先生を紹介する山本会長(於東呉大学)

 

その後に特別講演として、中央研究院台湾史研究所の張隆志副研究員が「臺灣歷史研究的回顧與前瞻(台湾歴史研究のこれまでとこれから)」と題して行いました(講演は中国語)。張隆志副研究員は国立台湾歴史博物館長も務められ、台湾史研究の第一人者です。このたびの講演では、日台における台湾史研究の交流から始まり、史料発掘、歴史解釈、今後の研究者の育成など多岐にわたる内容について詳しく論じました。

2日目は中国文化大学で開催されました。午前と午後合わせて四つの分科会に分かれて、合計20本(発表者は21名)の個別研究発表が行われ、質疑応答では活発な議論がなされました。その後、天理台湾学会の張良澤名誉理事が「談當代台臺灣的 “魔幻寫實” 小說(現代台湾の“マジックリアリズム”小説について語る」と題して記念講演を行いました(講演は中国語)。張良澤名誉理事は台湾文学について長年研究し、自ら『台湾文学評論』を主宰して活発な評論活動も行ってこられました。このたびの講演では、台湾で近年刊行され注目を集めているマジックリアリズム小説について詳しく紹介し、その文学的意義について論じました。

なお、天理台湾学会では7月に研究誌『天理臺灣学報』第35号を刊行いたしました。

(おやさと研究所教授 金子昭)

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