ボランティア連携事業 エジプト視察報告会 ‐ 天理大学

■2023年5月11日

発信者:天理大学

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天理大学は5月2日、JICA関西と天理市と共に行った「ボランティア連携事業 事前視察報告会」を体育学部キャンパスで開催し、主な対象者となった柔道部員ら110名が参加。天理市、JICA関西職員らも同席しました。

天理大学は、昨年11月に「天理市、天理大学及び独立行政法人国際協力機構関西センターとの連携に関する覚書」を締結。この取り組みの中心事業に天理大学柔道部学生・卒業生をJICA海外協力隊として派遣するプロジェクトが据えられています。

今回の報告会は、ボランティア連携事業の事前視察として、本学柔道部監督の穴井隆将准教授らが3月10日から17日にかけて現地視察した内容を学生たちに伝えるためのもの。

報告会では、並河健天理市長があいさつを述べた後、穴井准教授による報告が行われました。穴井准教授はまず、今回の視察目的がJICA派遣隊員(長期・短期)の待遇、生活環境、活動拠点、活動内容の確認が主であったと話したうえで、オリンピックセンター・宿泊環境など、施設に関する写真を提示しながら具体的に説明しました。

続いて、このプロジェクトがエジプト・アラブ共和国柔道ナショナルチーム強化を前提とした取り組みであることを踏まえ、エジプト柔道連盟とのミーティング内容や、ワークショップとして実施したエジプト代表選手への技術指導の様子など、エジプト柔道に関するさまざまな状況について述べました。

また、視察地の一つでもあるEJS(エジプト日本学校)が、日本式教育「特別活動」に強い関心を持っていることや、日本の学校で日常に行われている「掃除」がエジプトにおいては教育活動として新たな視点持つ活動として取り扱われている点についても報告しました。

視察のまとめとして、穴井准教授は「海外に興味のある学生たちにはぜひ参加してほしい。『行きたい』という気持ちが大切で、経験に勝るものはない」と学生たちに呼びかけ、学生時代に歴史的・文化的なものにふれることの大切さや、国際交流を通じた社会貢献の意義について語りかけました。

さらに、JICA関西職員から、派遣までのサポート体制など、より具体的な説明が行われた後、質疑応答。学生たちの質問に穴井准教授が一つひとつ丁寧に答えました。

 

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