第19回 国際参加プロジェクト ‐ 天理大学

■2023年4月10日

発信者:天理大学

天理大学の国際ボランティア・国際支援の実践的取り組みである「第19回 国際参加プロジェクト」が、2023年2月11日から27日にかけてタイで実施され、学生23人が参加しました。

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小学校等での教育支援活動

国際参加プロジェクトへの参加は、事前研修で、国際協力演習2などの履修が義務づけられており、参加学生らは秋学期の授業内で、現地活動へ向けた準備をABCの3つのチームに分かれて進めてきました。

タイでは、3つの小学校を訪れ教育支援活動を展開しました。Aチームは、日本の四季と七夕の紹介です。日本の春夏秋冬、様々な季節の移り変わりと四季折々の伝統行事を紹介。続いて七夕の紙芝居を演じた後、子どもたちに願い事を短冊に書いてもらう体験授業を実施しました。

Bチームは日本のおもちゃやアニメなどを紹介しました。学生たちがケン玉や竹トンボを実演した後、有名なアニメキャラクターをゲーム形式で描く授業を行いました。

Cチームは書道を実施しました。硯と筆を使って「山」の漢字を実際に書いてもらい、飾りつけをした台紙に表装してプレゼントしました。

子どもたちは、七夕の願い事に「日本に行きたい」「日本人と友達になりたい」と書くなど、今回の教育支援活動を通して日本に親しみを覚えました。

チャオプラヤ川の清掃活動(バンコク)

プロジェクトの後半は、タイの首都バンコクで都環境局と協働ボランティアを実施しました。都環境局との協働ボランティア実現に尽力したのは、元都環境局長のウィーラット氏と天理教タイ出張所の野口信也所長。両氏が知己の仲であったことからで、都環境局のサポートを得て実現に至りました。

国際参加プロジェクト一行は、13隻のボートに分乗し、環境局の清掃員と協働して川に浮かぶ大量の浮草とゴミを回収しました。都環境局では、日本の学生が清掃活動に訪れたことに対して歓迎の意を込め、多くのゴミを回収した上位3チームに景品を提供するといった楽しみの要素を用意し、学生たちの清掃活動をサポートしました。

関本克良准教授の話 
「バンコクを訪れる多くの観光客が必ず行くのが水上マーケットです。そのくらい、バンコクの人々の生活と川は密接に関係しています。しかし、バンコクではチャオプラヤ川の水質汚染の問題が深刻になっています。その一つとして、多くの人が日常の足として利用する水上バスが大量の浮草とゴミに悩まされている問題があります。川に浮かぶ大量の浮草とゴミは、観光客からよく苦情が出される問題でもあります。
この浮草は、バンコクの遥か上流にある2つの大きなダムが、定期的に放流するたびに水と共に流れ出して、長い距離を移動するに従って大量に増え続け、下流のバンコクに溜まっているようです。
本日私たちを指導くださった都環境局の清掃員の方々は、毎日午前と午後に休みなく浮草とゴミを回収していますが、その量は毎日約10トンにも及ぶそうです。
チャオプラヤ川の環境問題について知り、実際に清掃活動に参加することで、この問題が多くの人に知られ、国内外から解決策が寄せられることが重要だと思います。」

プラブー村、ノンバンクー小学校へのフェンス建設(天理大学まほろば募金)

天理大学では建学の精神である「陽気ぐらし世界」建設に寄与する人材の育成を目指し、教育研究活動を始め、課外活動の一層の充実のために「天理大学まほろば募金 」を設置しています。このうち使途指定寄付金である「国際参加プロジェクトサポート資金」を活用し、今回の「国際参加プロジェクト」において、ノンバンクー小学校の学校フェンスを建設する支援を行いました。

天理大学まほろば募金

山岳少数民族カレン族の小学校に楽器を寄贈

また国際参加プロジェクト一行は、渡航前に山岳少数民族カレン族を支援する募金活動(12月26日・1月26日、天理駅前)を行いました。(募金総額63,277円)現地を訪れた一行は、カレン族の居住するノンタオ村・ノンタオ小学校の希望に添って、朝礼時の国旗掲揚で国家を演奏するドラム・楽器(スネアドラムとキャリア:約53,000円)を寄贈しました。この他にも事前に募った様々な楽器も贈呈しました。

さらに、生活インフラの整備不足から漏電のために家が全焼したノンタオ小学校生徒の家庭にお見舞金(10,000円)を寄付。被災者からカレン族の伝統織物のカバンが一行に寄贈されました。

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