時報とネットの連携強めて 第258回定時集会

■2022年4月8日

発信者:集会

第258回「定時集会」(老沼康議長)は3月28日、3日間の日程で招集された。本会議では「令和3年度教庁一般会計歳入歳出予算補正案(第1回)」と「令和4年度教庁一般会計歳入歳出予算案」などの三つの議案が審議・採決されたほか、「道友社の現状の問題点と今後の展望について」と題する一般質問などが行われた。


3月30日、「道友社の現状の問題点と今後の展望について」と題して、園田幹男集会員(大分)が一般質問。これを受け、松村義司・道友社長と諸井道隆・同次長兼編集出版課長らが答弁を行った。

松村社長は冒頭、『みちのとも』や『天理時報』など定期刊行物の発行をはじめとする道友社の業務内容を紹介。その中で、時報の発行部数の減少にふれ、社会全般において“紙離れ”が進む現状を踏まえ、道友社では現在、普及・活用はもとより、時報紙面とインターネットの連動を強化しながら、ようぼく・信者のもとへおぢばの情報をいち早く確実に届けることを目指していると話した。

続いて、時報紙面を刷新したことについて話を進めた。タブロイド判化した昨年4月以降、手に取りやすく読みやすさを重視したレイアウトにするとともに、ようぼく個人の信仰活動を中心とした記事を掲載し、さらにQRコードを添えて関連動画などを視聴できるようにしたことに言及。「紙面上の文字数は減ったが、より多くの多面的な情報を読者が得られるよう工夫を凝らしている」と語った。

いま必要とされる形へ

この後、諸井次長がインターネットの活用について説明した。

諸井次長は、時報のタブロイド判化に合わせ、天理教ホームぺージに「お道のニュース」を新たに立ち上げたことにふれ、ホームページに掲載するだけでは多くの人に情報を届けるには不十分であるとして、現在、ツイッターやフェイスブックなどの積極的な活用を進めていると強調した。

そのうえで、「いまは世代によって利用するメディアが多様化しており、全教ようぼく・信者が情報を共有する環境をどう構築していくかが大きな課題だ。当面は、紙メディアとネットメディアが持つそれぞれの長所を生かした取り組みを模索していく」と述べた。

続いて、読書会の現状や社友制度の充実などについて討議された。

最後に、道友社の役割と今後の展望について問われた松村社長は、時報をリニューアルしたように、そのほかの刊行物についても、いま必要とされる形、時代に合わせた内容に変えていくことを検討しているとして、「年祭活動が始まれば、布教活動を後押しするとともに、おぢばを訪れた人に手に取ってもらえるようなコンテンツを提供していきたい」と抱負を語った。

この後、「コロナ禍を経て、これからの学生層の育成について」と題して一般質問が行われた。

閉会あいさつに立った中田善亮表統領は、現在、教祖140年祭の三年千日活動を来年に控えていることを踏まえ、全教的に成人の旬となるように、まずは芯となる教会長がその意義と現状をしっかり把握し、実のある活動につなげられるよう順次、働きかけをしていくと話した。