ムニ・インターナショナル・スクール(インド)と天理中学校との国際交流授業を実施 – 天理大学

■2022年3月1日

発信者:天理大学

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天理大学は2月16、17の両日、「国際参加プロジェクト」として、天理中学校の生徒とインドの生徒をオンラインで結ぶ「国際交流特別授業」の企画運営に関わる支援活動を行いました。

「国際参加プロジェクト」は、「建学の精神」に基づく「他者への献身」を、国際的な舞台で実践していく教育プロジェクトで、毎年、国際交流に関心のある学生を募り、海外でボランティア活動を実施してきました。近年、新型コロナウイルス感染症流行の影響であえなく中止となっていたことから、コロナ禍における新たな国際交流の形を模索することとなりました。

今年度は、日頃より本学と交流のあるJICA関西センター国際協力推進員の福西真実さんの協力を得て、オンラインでの国際交流を支援する、新たな形での「国際参加プロジェクト」の実施として、学生らが半年前から準備に取り組んできました。

当日、学生らは天理中学校とインド・ニューデリーにあるムニ・インターナショナル・スクールをオンラインで接続。天理中学校の2年生の生徒約160人と、ムニ・インターナショナル・スクールで日本語を学ぶ小中学校の生徒、約20人のオンライン交流を仲立ちしました。

交流授業では、本学の学生から日本語指導を受けたインドの生徒が日本語で、同様に天理中学校の生徒が英語で自己紹介を行いました。また、天理中学校・インド双方の生徒が、本学の学生と協力して事前に作成した自国の文化を紹介するスライドビデオをそれぞれに上映し、互いに質問や感想などを交わしました。

「国際参加プロジェクト」に参加した本学の学生は、「国際協力演習2」の授業を利用し、半年間をかけて現地の生徒とオンラインでコミュニケーションを交わしながら、日本語指導も行うなど、企画運営に関わる様々な準備を進め、当日も積極的な姿勢で授業の運営補助に貢献しました。

参加した中学生からは、「普段はなかなか触れ合えない海外の生徒と交流ができて楽しかった」「授業が刺激になり、もっと英語を勉強したいと考えるようになれた」と好意的な声が聞かれるなど、初めての試みながら好評を博しました。

■関本克良准教授(国際参加プロジェクト担当教員)
「ここ数年は国際参加プロジェクトが実施できず、もどかしい時間が続いていました。今回は、JICAの皆さんの活動からヒントを得て、新しい生活様式における新たな貢献活動を展開できたことを嬉しく思います。本学学生や天理中学校の生徒さんにとっても、英語を使い異文化交流する大切さを実感する良い機会になったのではないでしょうか」

■福西真実さん(JICA関西センター国際協力推進員・奈良県担当)
「インドについて知ろうとする、天理大学生の真面目で積極的な姿勢が印象に残りました。普段はオンラインで日本語交流をする機会がないインドの生徒や、天理中学生にとっても素晴らしい時間になったと思います。今後も同様の取り組みを広げ、JICAについて知ってもらう機会を増やしていきたいです」

■上林晴太さん(社会福祉専攻3年生)
「国際参加プロジェクトには、入学前のオープンキャンパスの時から興味を持っていました。コロナ禍で海外に行けないなかで、このような企画に参加できて非常に嬉しいです。文化や宗教が違っても共通するものがあるという気づきを、私の所属する社会福祉専攻の学びにも活かしたいと思いました」

■曽根みのり さん(中国語専攻2年生)
「もともと国際参加プロジェクトに参加したくて天理大学への入学を決めました。今回の企画に参加して、オンラインでもこんな風に異文化交流ができるんだと良い意味で驚いています。仲間と協力しながら活動できたことが大きな経験になりました」

関連リンク
天理大学 国際参加プロジェクト
天理大学 留学・国際交流
天理大学 国際学部