休校中 学童保育に70食提供 – 紀ノ川分教会
一昨年から、和歌山市の紀ノ川分教会で「おのみなとこども食堂」を開いている岡定紀会長(46歳)は3月19日、地域の飲食店と協力して、市内の学童保育「若竹学級」に、約70食分の弁当を無料提供した。
同教会では毎月、子供から高齢者まで幅広い年齢層が「こども食堂」に訪れており、その数は150人に上ることもある。
今回の取り組みは、学校の臨時休校に伴い、学童保育の子供を支援するもの。給食が支給されない地域の学童保育に対し、弁当の配布を思い立った岡会長は、市の教育委員会の承諾を得たうえで、「こども食堂」の活動をきっかけに知り合った地元の飲食店「襷食堂」と協力して準備を進めた。
当日の朝、襷食堂では従業員がおにぎりや卵焼き、ウインナーなどを彩り良く容器に詰め込んでいく。そして、岡会長はじめスタッフが学童保育へ弁当を届けると、子供たちは「みんなと同じお弁当を食べられて楽しかった」と元気な笑顔を見せた。
協力者にはひのきしんの説明もしたという岡会長。「今回、地域の課題に一体となって取り組めた。いまできるひのきしんは何かを考え、今後も地域を巻き込んでいければ」と話した。