「8050問題」テーマに「ひのきしんスクール」開催 – 滋賀教区

■2021年11月16日

滋賀教区布教部(深谷徳重部長)は11月9日、大津市の教務支庁で「ひのきしんスクール」を開催、33人が参加した。

今回のテーマは「8050問題について」。ひきこもりの長期化に伴い、50代となった当事者と80代の親世代が、生活困窮や介護などの諸問題に直面する「8050問題」に焦点を当て、実情を踏まえ、支援につながる関わり方を学ぶもの。

講義では、「8050問題と社会資源の活用」と題して、県ひきこもり支援センター相談員の藤本千穂氏が登壇した。

藤本氏はまず、この問題の根底にある「ひきこもり」について説明。問題を抱えている本人と、支える家族の存在に「気付く」ことが大切として、気付いた時には「見守り」「寄り添い」の姿勢で、何かをしてあげたいと焦らず、話に耳を傾ける「傾聴」の大切さを強調。そのうえで、窮状に応じた生活支援を行っている行政機関や社会福祉協議会につなげてほしいと話した。

続いて、青少年養育支援センター「陽氣会」代表理事の杉江健二氏(美張分教会長)が「8050問題」のおたすけについて、自身の体験を交えながら講義。「家族関係が修復に進むよう働きかけ、信頼関係を構築することが、私たちのおたすけ」と述べ、問題が表面化する前に関わりを持つことが重要であると指摘した。

受講者からは、積極的に地域社会につながり、教会がその方々の居場所にならせてもらうことや、これを機に地域社会に目を配る癖をつけたい、といった感想が寄せられた。

〔滋賀教区・中西代表社友〕

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