おやのことば 12月6日

「おさしづ」を拝読していると、後々まで強い印象が残るような、心に響くお言葉に出合います。特に今回のお言葉は、一読したときから、ずっと心に残っているものです。

私自身、心の中で思っていることを素直に言葉にするのは苦手なほうです。どちらかというと、他人に意見するよりは、自分を抑えるほうが気が楽です。また誰かに依頼するよりは、自分にできることなら一人でやってしまいたい。だからといって、あとで不足に思うようなことはない――と自負しているつもりですが、家族に言わせると、愚痴は少なくないようです。

「陰で言う事は十代罪と言う。陰で言うならその者直ぐに言うてやれ」

言葉に出さなくても、自分自身と心の中で対話することは可能です。しかし、言語(あるいは言語に類する表現手段)を介さずに、他者とコミュニケーションを図ることはできません。人と人をつなぐ貴重な”絆”である言葉は、もっと大切に使いたいものです。

素直な感情や意見をストレートに伝え合うことができれば、きっと人間関係は、より円滑なものになるでしょう。もちろん、その前提となる心の通い合いは不可欠ですが。

いつでもどんな場合にも、自分に素直で正直であること。豊かな人生を送るために必要な姿勢だと分かっていても、なかなか実行できないことの一つです。(岡)

ページの先頭へ