おやのことば 12月3日

「おさしづ」の中には、理屈を抜きにして心に響くお言葉が少なくありません。その中でも、格別に味わい深いお言葉の一つではないでしょうか。

「天より神がしっかりと踏ん張りてやる程に」

何とも頼もしいお言葉です。大きな壁に直面して、すっかり自信も意欲も失ってしまったときでさえ、もう一度やり直してみよう、という勇気がわいてくるではありませんか。 「おさしづ」の原文では、このお言葉の前に、さらに次のような親心にあふれるお言葉があります。

「この道は、常々に真実の神様や、教祖や、と言うて、常々の心神のさしづを堅くに守る事ならば、一里行けば一里、二里行けば二里、又三里行けば三里、又十里行けば十里、辺所へ出て、不意に一人で難儀はさゝぬぞえ」

さまざまな身上や事情に直面し、悪戦苦闘を続けていると、まるで出口のない洞窟に迷い込んだような、不安や焦りにとらわれることがあります。正しいと信じて取り組んでいる仕事であっても、なかなか思うような成果を得られないと次第に自信を失ってしまう。他人のために心を尽くしたつもりが、相手には反対に受け取られることもあるでしょう。

それでも、親神様・教祖を真実の「をや」として慕い、教えに基づく生き方を求め続けていくならば、必ず道は開けてくる。親神様は「難儀はさゝぬ」と仰せられているのですから……。

今現在、さまざまな苦労を重ねているすべての人々に、もう一度読み返してもらいたいお言葉です。 (岡)

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