おやのことば 8月8日

早朝からセミの声が響き渡っています。寝苦しい熱帯夜が続いていますが、皆さまの体調はいかがでしょうか。

昨日の汗は、寝る前に入浴して流したはずなのに、もう体中が汗ばんでいます。

それでも、戸外に出て手足を伸ばし、朝のさわやかな空気を吸い込むと、少し元気が出てきました。

耳を澄ますと、さまざまな”音”が聞こえてきます。虫の音や鳥の声、水や風の音、家々の生活音や自動車の走る音など、新しい一日の予兆を感じさせる音がいっぱいです。

音には、次に起こる何かを予感させる力があります。玄関のチャイムが鳴れば、誰かが訪ねてきたと考えるでしょう。目覚まし時計の音に気づけば、一日の始まりです。分娩室の前で出産を待っている父親が元気な産声を聞けば、それは新たな人生のスタートを意味します。

「木の音もする、槌の音もする。職人も沢山しっかり掛からにゃならん」

これは、神殿普請を急き込まれた「おさしづ」の一節です。

「木の音」「槌の音」といった表現に、何ともいえない勇んだ空気を感じます。どんなときも、これから始まる出来事を楽しみにしていたいものです。

台所から、コポコポとコーヒーの沸く音が聞こえてきました。さあ、しっかりと目を覚まして、今日も良い日にしましょう。(岡)

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