おやのことば 7月20日

長距離移動の列車の中でウトウトしていると、後ろから聞こえる笑い声で目が覚めました。そちらに目をやると、真新しいスーツを着込んだ若い女性たちが、時に笑い声を交えながら楽しそうに語り合っています。

これから就職試験か面接に向かうところなのでしょうか。先々のことを不安に思うより、新しい生活や将来の仕事のことが楽しみで仕方がない、といった雰囲気が伝わってきます。

そうそう、将来の希望や目標は楽しく語り合うものでした。談笑している彼女たちの声を聞きながら、年齢を重ねて同じ仕事を何年も続けているうちに、先々を楽しみにする心が薄れているなあと、少し反省しました。

「先々の理を楽しむ\。治めりゃ治まる。治めりゃ治まるで」

昨日と今日は同じ日ではなく、明日を予測できない人間の状況は、どんなに人生や仕事上の経験を積み重ねても変わることはありません。ただ、希望や目標を実現する情熱が薄れてくると、今度は何も決まっていないということが、不安や悩みの材料になってきます。先を案じるのではなく、先を楽しむためには、理想や目標の実現に向かう情熱や意志を失ってはならないでしょう。

昨日、一昨日の疲れが今日も残る体になってきましたが、気持ちはまだまだ若々しくありたいものです。(岡)

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