おやのことば 7月12日

夏が近づいてきました。

南のほうから梅雨明けのニュースが伝わるようになり、日差しの強い日がだんだん増えているような気がします。

真夏の日差しを受けて、白く光る地面に張りつく真っ黒な影を見ていると、青空に浮かぶ大きな入道雲、色鮮やかなかき氷、花火やスイカなど、少年時代の楽しい夏のイメージがたくさん浮かんできます。

なかでも、水遊びが大好きでした。わが家の子供たちも、幼いころはバケツやタライに水を入れておくと、水面をたたいたり、おもちゃを投げ入れたり、水を汲み出したりしながら、何時間も飽きずに遊んでいたものです。

今年の夏もきっと、さまざまな場所でたくさんの子供たちの笑顔が見られることでしょう。

「何程物沢山あったて、心に掛かりて楽しみあらせん」

海岸で貝殻を集める子がいれば、山間の清流に飛び込む子もいるでしょう。公園の噴水でびしょ濡れになる子もいれば、マンションのベランダでバケツの水をかき回す子もいるかもしれません。

形も場所も生活環境もまちまちでしょうが、無心に水しぶきを上げる子供たちの笑顔は同じです。道具や施設が整っているからといって、笑顔が2倍になるわけではありません。

水遊びに熱中する子供のように、いま、ここに生かされていることを素直に楽しみたいものです。(岡)

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