
「人生は一生すべてが勉強だよ」
小学生のころ、よく担任の先生が口にしていた言葉です。その後もさまざまな場所で、多くの人から同じような言葉を聞きました。
現在50歳という年齢になって、この言葉は本当だったと実感しています。ただ、学びの中身は年齢とともに変わります。子供のころは「1+1は2である」と、しっかり覚えることが勉強でした。
大学から大学院へ進み、今度は教えられた内容を記憶するだけでなく、答えの意味を考え、「1+1は、なぜ2になるのか」という問いに、自ら向き合う姿勢を身に付けました。
「どういう事も成るよう行くよう、大き事情治めてくれるよう。何程案じても、案じたように行かん」
長い学生生活を終えて社会人になってからは、「1+1は、必ずしも2にはならない」ということを学んでいるような気がします。就職して結婚し、子供を授かるという幸せの方程式の答えは、いつも同じハッピーエンドではないということを知りました。
どうして「1+1は2」にならないのだろう。なぜ答えはいつも同じにならないのだろう。いくら考えても答えが見つからないときは、教祖を通して伝えられた、この世界の真実に心を向けてみることです。たとえ明確な答えは見つけられなくても、きっと進むべき道が見えてくると思います。(岡)