おやのことば 3月25日

若い女性に理想の男性像を尋ねると、「やさしい人」と答えるケースが少なくありません。

ところが、どのような人が「やさしい人」なのかと聞くと、人によって答えは違ってきます。言葉づかいの柔和な人を優しいと感じる場合もあれば、率直に何でもはっきり言ってくれることを優しさだと感じる人もあるでしょう。もしかしたら、もっと違った優しさを求める人もあるかもしれません。

「優しい心神の望み」

親神様は、私たち一人ひとりが「優しい心」になることを望んでおられます。しかし、本当の優しさとは、どのようなことなのでしょうか。

原典や「ひながた」の中に散りばめられたヒントをもとに、親神様・教祖の望まれる優しさについて考えるとき、少なくとも、ただ物腰が柔らかいことや甘やかすことが、優しさだとは言えないような気がします。時には厳しさの中に、優しさを感じるようなお言葉や逸話も少なくありません。

身上や事情の相談を受けたり、子どもが人生の転機を迎えたりすると、どのような優しさが、いま、この人にとって必要なのかと迷うことがあります。このようなときこそ原典や教祖伝を繙きましょう。あるべき人生の指針が、必ずそこに見つかるはずです。(岡)

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