おやのことば 3月23日

「春分の日」を過ぎて、朝の目覚めの時間が心地よい季節になってきました。暖かい太陽の光を浴びながら窓を開けると、さまざまな鳥たちの鳴き声が聞こえてきます。大きく息を吸い込むと、本当に空気がおいしいのです。

前夜は祝い事があって、ちょっとしたご馳走を頂いたのですが、華やかな食事や高価な食材よりも、早朝の空気のほうがおいしく感じられるのは、少し食べ過ぎたからでしょうか。

「皆神の守護、神の働き聞き分け」

毎日の食材をスーパーで買い求め、値札の数字で物の価値を判断していると、ラップに包まれた生鮮食品や紙パックの牛乳なども、もとは自然の恵みであることを忘れてしまいがちです。

でも、財布の中身と相談しながら支払っている、生産や流通の対価よりも、はるかに多くの親神様の守護によって、すべては育まれているのです。いくら丁寧に耕した畑に種を蒔いても、自然の恵みがなくては作物は育ちません。

晴れ渡った空の下で深呼吸をすると、何も対価を支払っていない自然の恵みに、大きな価値があるのを感じます。絶えざる親神様のご守護に支えられて、この世界は存在し、あらゆる生命の営みが続けられているのです。

生活の豊かさを求める前に、まず生きていること自体の喜びを感じたい。やわらかな日差しを全身に浴びながら、両手を大きく広げました。(岡)

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