おやのことば 1月20日

天理教の信仰を通して、人々に伝えたいと思うメッセージは何か。かつて、このような話題について話し合う機会がありました。

互いに「たすけ合う」生き方。感謝と喜びの心。世界中の人間は、みんな「きょうだい」なんだということ。ほかにも多くのメッセージが思い浮かびます。

その後も考え続けていましたが、先日「おさしづ」を拝読していて、今回のお言葉に目が留まりました。

「皆んな心持って、優しい、優しい心持ってくれ」

「優しい心」という言葉自体は、いろいろな意味合いを含むと思いますが、素直に心に響くお言葉です。私たち一人ひとりが、親神様の望まれる「優しい心」になったとき、きっとこの世界は、いまよりずっと素晴らしい世界になる。そんな希望が湧いてきます。

しかし、毎日の生きる姿勢や心づかいを真摯に振り返るとき、このような思召に応えられる自分の姿を見いだすことができるでしょうか。教祖を通して伝えられた、親神様の教えの尊さを感じると同時に、教えを実行することの難しさについて、あらためて考えさせられるお言葉です。

昨年の1年間を振り返るとき、思い出すのは反省すべき心づかいばかりです。それでも新たな年は、世界中が「優しい心」に包まれる1年であってほしい。拝読した「おさしづ」の表紙に手を置いて、心からそう願いました。(岡)

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