おやのことば 1月4日

新しい年を迎えました。あっという間に正月三が日が過ぎ去り、お節会のにぎわいが終わると、また日常が戻ってきます。

本部の元旦祭で今年の抱負を心に誓いながらも、なかなか正月気分を抜け出せないでいましたが、そろそろ気持ちを切り替える時期が来たようです。

人生にはさまざまな転機があります。入学や卒業、結婚や就職、人との出会いと別れ……。さらには、一年の間にも多くの区切りがあります。

春の後には夏が来て、秋の後には冬が来る。でも、冬の寒さをじっと耐えた新芽だけが、春に芽吹くことができます。夏の暑さをしのいだ作物の成長があって、初めて秋の豊かな実りがある。

「一時成らんやない。これまで事情すうきり改めて、仕切りて運んでくれるよう」

変わらない日常の積み重ねのうえに、新たな転機を迎えていくことが、次の一歩を進めていく原動力になるのでしょう。さあ、今年はどんな年になるのでしょうか。

今朝の空気は冷えきっていましたが、勢いよく布団をはねのけて、冷たい水で顔を洗いました。

でも、鏡に映る正月太りの顔には、あまり生気が感じられません。仕切りの転機はいくつもやって来ますが、転機を意味ある仕切りにするのは自分自身です。

もう一度顔を洗って、新たな一日を始めます。 (岡)

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