阪東ゲートキーパーゼミナール – 青年会 阪東分会

■2021年3月22日

青年会阪東分会(中澤利郎委員長)は2月20日、オンラインによる研修会「阪東ゲートキーパーゼミナール」を開催、全国から30人以上が参加した。

「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を抱えた人が示すサインに気づき、適切に関わる人のこと。深刻な社会問題である自殺を防止する有効な手段として、大きな期待が寄せられている。

当日は、新型コロナウイルスの感染拡大に配慮し、同分会委員のみ前橋市の大教会に参集。他の参加者はオンライン配信で視聴した。 今回の研修会では、厚生労働大臣指定調査研究等法人「いのち支える自殺対策推進センター」自殺総合対策部部長の小林諭史氏(医師・日之阪分教会長後継者)が、国内における自殺の現状とゲートキーパーの役割について解説。小林講師は「お道の教友皆がゲートキーパーになるべき」と期待を込めて話した。

また、「SNSおたすけ」をテーマに、山本一元氏(青年会本部副委員長・統北分教会長)がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を介したおたすけの取り組みと、相談者との具体的なやりとりについて講義。参加者は、精神的な悩みを抱えている人や社会的困難な状況にある人たちに、お道の者としていかに手を差し伸べ寄り添うことができるかを学んだ。

〔阪東大教会・中澤社友〕

※ゲートキーパー

心理、社会的問題や生活上の問題、健康上の問題を抱えている人など、自殺の危険を抱えた人々の示すサインに気づき、声をかけて話を聞き、医療機関や専門相談機関など必要に応じた支援につなげ、見守るといった適切な対応を図る人のこと。専門的な資格を必要とせず、幅広い年代層が、それぞれの立場から自殺を未然に防ぐことができる。日本では、厚生労働省が自殺対策の重要項目の一つに掲げて取り組んでおり、一人でも多くの人が“命の門番”として関わっていけるよう普及啓発が進められている。