おやのことば 9月26日

この数日間、海外から来られた方々と一緒に会議をしています。共通の言語は英語です。英語を母国語とする参加者は少ないのですが、英語を共通語にすることで、互いの主張を理解し、議論を深めていくことができます。

最初は、頭の中で英文を組み立てたうえで、文法が間違っていないかなどを気にするのですが、そのうち自然と意思の疎通が図れるようになってきます。英語という共通の言語(必ずしも英語を共通言語にする必要はありませんが)を通して、実際には相手の母国語を理解できない人々が、それぞれの議論を互いに理解し合うことができるのです。

「人間は神の子供と言うてある。世界中兄弟と言うてある」

しかし、人と人との交流は、共通の言語だけで本当に深まるわけではありません。言葉は、相手の意見や心情を理解する道具にすぎないからです。言葉の裏側に偏見や誤解があっては、いくら表面をきれいに繕っても、本当に心が通じ合うことはないでしょう。

教祖を通して伝えられた「世界中兄弟」という真実をもとに、世界の人々とふれ合うとき、言葉のうえでの理解を超えた人間同士のつながりが初めて可能になるのです。

海外からの帰参者を迎えるおぢばの方々の、真摯な姿を見るたびに、いつも感じていることなのですが、自分自身も少しは実践できるように心がけたいものです。(岡)

ページの先頭へ