おやのことば 2月25日

おぢばは多くの人々が集まる場所です。普通に道を歩いていても、時に懐かしい人に出会って、時間を忘れて話し込むことがあります。ほとんどは近況を伝え合い、昔話に花を咲かせるのですが、不惑を過ぎてからというもの、互いの体形や体調、家族や仕事の話題が多くなってきました。

時には、大きな身上や事情に直面し、悩みながらも節を乗り越えようとしている姿に接して、胸を打たれることがあります。年齢を重ねてくると、思いもよらない節に出合う機会が増えてくる。しかし、多くの人がその節を力強く、前向きに受けとめていることに、感激することが少なくありません。

「痛み悩みは神の手引とも諭したる。さあ\楽しめ\」

現れてくる出来事をすべて親神様の「手引き」と受け取り、現在ここに生かされてあることに喜びを見いだす。このような信仰が、この人たちの人生を支えているのでしょう。

大きな身上や事情に直面したとき、人はしばしば「なぜ」「どうして」と同じ問いを繰り返し、答えを見つけることができなくなります。しかし、そこに親神様の深遠な思召を感じるとき、今日一日を生きる力が湧いてくるのです。

「さあ\楽しめ\」といった境地には程遠いですが、今日もまた頑張りましょう。(岡)

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