おやのことば 1月12日

久しぶりに長時間、飛行機に乗る旅へ出ています。

帰路に就いた安堵感からか、飛行機に乗ってすぐに寝入ってしまい、いつ離陸したのかもはっきりと覚えていません。しばらくして目を覚まし、トイレへ立ったときに、後部座席の窓から眺めた雲海の景色に心を奪われました。

明るく澄みきった空の下に、広大な雲の海が広がっています。いったいどこまで続いているのでしょうか。あの雲の上に乗って、飛び跳ねたり寝転がったりしてみたい。あのフワフワした雲の塊は、どんな手触りがするのでしょうか。

「空から澄ませば、皆晴れる」

分厚い雲の上の空が、こんなにきれいに澄みきっているのも不思議な感覚です。滞在先の天候は、ずっと曇りか雨か雪。一年を通して、晴天の少ない地域だと聞きました。でも、たとえ地上は曇に覆われていても、上空には澄みきった空が広がっているのです。

目先の出来事や、自分たちの手が届く範囲のことばかりにこだわっていると、分厚い雲の先に大空が広がっていることを忘れてしまいます。

でも、冷たい曇天に覆われていたこの数日間も、ずっと太陽の光は地上に届いていたのです。

冷たい雨や雪の日にも、太陽は暖かく世界を照らしています。ただ、曇天の日には、これが分かりにくい。だからこそ、どんな日にも、親神様のご守護に感謝する気持ちを忘れないようにしたいものです。 (岡)

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