天理大学 平成28年熊本地震の被災地で支援活動を実施
「平成28年熊本地震」の発生から3カ月が経つなか、天理大学(永尾教昭学長)の学生・教職員らの有志23人は、7月1日から4日にかけて熊本県内で第1回「熊本地震学生ボランティア」を実施した。
熊本地震を受け、天理大では学生と教職員らから成る「災害救援チーム」を結成し、救援ボランティアを被災地へ派遣することを決めた。
7月1日午後、「天理大学災害救援ボランティア」の文字が入ったポロシャツを着た学生たちは、バスで天理大学杣之内キャンパスを出発。一昼夜かけて、熊本県に入った。
活動初日の現場は、甚大な被害に見舞われた益城町にある広安西小学校。同校は5月に授業を再開したものの、避難所に指定されているため、現在も約180人が避難生活を余儀なくされている。
一行は到着後、物品の運搬やひまわり畑の苗植え、畑の土手の修復など、多岐にわたる作業に当たった。
避難所となっている体育館内では、避難生活を送る人たちが2カ月以上使用している段ボールベッドを取り換える作業に従事した。作業中には、避難生活を送る子供たちと学生がふれ合うひと幕も。
活動2日目は、2カ所に分かれて作業を実施。その一つ、西原村の農家では、損壊した建物の瓦を再利用できるよう、手渡しで運ぶ作業を担った。
もう一方は、益城町のカボチャ農家で活動。震災の影響で出荷が遅れているカボチャを、一つひとつ丁寧に拭き上げた。