災救隊 東北の水害地へも急行〈岩手・秋田〉

■2013年8月24日

北日本では8月9日、日本海からの湿った空気の影響で大気の状態が不安定になり、岩手・秋田の両県を中心に記録的豪雨となった。 岩手県の一部区域では、1時間の降水量が観測史上最多となる約110ミリを記録。各地で河川の氾濫や土砂崩れが発生し、県全体の被害状況は、死者2人、建物の全壊4棟、半壊・一部損壊23棟、床上・床下浸水1177棟に上っている(岩手県災害対策本部発表・8月20日現在)。同県は7月26日にも豪雨に見舞われており、甚大な被害が出ている。 こうしたなか、岩手教区隊は社協からの要請を受けて出動。8月3、4の両日、延べ58人が一関市へ赴き、民家2軒の土砂を除去するとともに、沿道に積まれた家財道具を運搬する作業に当たった。 8月17日から19日にかけては延べ98人が矢巾町へ。町のボランティアセンターと連携しながら、家屋と公共施設の計6軒で泥の搬出などを行った。

一方、秋田県大館市では8月9日、3時間の降水量が約300ミリを観測。各地で河川の増水や土砂災害が発生し、停電、断水が起きたほか、交通機関にも影響が出た。秋田教区隊は8月10日から12日にかけて同市へ出動。延べ97人が土砂の除去や畳の搬出などに従事した。

(天理時報2013年8月25日号より)