点字文庫開設40周年 記念のつどい(11月25日)

■2010年12月10日

視覚障害者の“心の灯”半世紀

点字文庫開設40周年・点字研究室設置50周年 記念のつどい


布教部福祉課所管の「天理教点字文庫」(高見宇造理事長)の開設40周年と、同文庫発足の基盤となった「点字研究室」の設置50周年の「記念のつどい」が11月25日、第38母屋で開かれ、教内外の関係者ら159人が集まった。


本教による視覚障害者への支援は大正14年、中山正善・二代真柱様が奈良県立盲学校の前身である私立奈良盲唖学校の校主に就かれたことを嚆矢とする。

終戦後の昭和23年には、青年会本部から『点訳の手引書』が発行され、布教部では「みかぐらうた」の点訳書を、視覚障害者への支援事業を展開していた「日本ライトハウス」に発注。28年には教会本部主催による「点字本製作講習会」が開かれ、同年5月には「おふでさき」の点訳書が完成した。

30年、布教部内に「点字室」が開設。翌31年には、教祖70年祭を記念して点字雑誌『ひかり』が創刊された。

35年、布教部布教三課(現・福祉課)内に「点字研究室」が発足。42年には録音物を製作する「声の図書室」が、46年には、教内外を問わず、誰もが利用できる点字書と録音物の“図書館”として「天理教点字文庫」が開設された。

以来、これまで『天理時報』『天理時報特別号』『みちのとも』『陽気』などの録音図書の製作のほか、お道の本や一般図書などの点字書の製作・貸し出しなど、目の不自由な人たちの“心の灯”をともす活動が連綿と受け継がれている。

同文庫の蔵書は現在、点字図書約1万6千冊、録音図書約1万4千巻に上る。