フィリピン水害・スマトラ地震に義援金 現地窓口と救援機関へ寄託(10・6)

■2009年10月21日

国際たすけあいネット

 9月末に東南アジアを通過した台風16号、10月初めの台風17号の影響で、フィリピン北部・ルソン島では大規模な水害や土砂崩れに見舞われた。また、インドネシア・スマトラ島沖では、マグニチュード7・6の地震が発生、いずれも甚大な被害をもたらしている。相次ぐ自然災害に鑑み、海外部「国際たすけあいネット」では、両災害への支援を決定。同ネット基金から、現地の窓口と民間の救援機関へ計400万円を寄託した。    フィリピン政府によると、台風の通過により、9月26日からルソン島で大規模な洪水が発生。首都マニラでは、市内の約80パーセントが冠水、停電も広範囲に及んだ。さらに10月上旬には、台風17号の直撃を受け、山間部を中心に土砂崩れによる大勢の犠牲者が出ている。  現在、両台風による死者は600人を超え、いまなお数十万人が避難生活を余儀なくされているという。  一方、30日にスマトラ島のパダン沖で発生した大地震では、13日までに家屋の倒壊などによる死者が800人を超えた。いまも倒壊物の下敷きになっている行方不明者が多く、犠牲者はさらに増える見通しといわれている。  同ネットでは、両災害の直後から、現地教友の安否確認や被災状況に関する情報収集にかかった。その結果、フィリピン出張所(山岸精治所長)の建物の一部が床上浸水したものの、現地の教内関係者の間で大きな被害はなかった。  さらに4日、同ネット基金より計400万円の拠出を決定。このうち、6日に100万円ずつをフィリピン出張所とインドネシア出張所(張間道男所長)へ送金。各国の大手メディアが設けた支援窓口へ、それぞれ寄託した。  さらに同日には、高井久太郎・同ネット事務局長らが、緊急医療活動を中心に国際的に活動するAMDA本部(岡山市)へ赴き、200万円を寄託。この寄託金は、スマトラ沖の地震のほか、同じく9月末に起きたサモア近海での地震・津波の被災者への救援活動にも活用される。    同ネットでは、災害などの各種支援活動に充てる「国際たすけあいネット基金」への募金を常時呼びかけている。 天理教国際たすけあいネット http://www.mahoroba.ne.jp/~kaigaibu/T_NET