〝節目の年〟に若さ躍動 「韓国修養会」初開講(1・18〜2・17)

■2009年4月1日

韓国伝道庁創立100周年の旬

道の次世代の〝求道熱〟高まる

韓国伝道庁(寺田好和庁長・金海市)は1月18日から2月17日までの1カ月間、第1回「韓国修養会」を開催した。伝道庁主催による海外修養会と しては、アメリカ、ブラジル、ハワイに続いて4カ所目。明治42(1909)年、釜山に前身の「韓国布教管理所(のちの朝鮮布教管理所)」が設立されてか ら、今年で100年の節目を迎える韓国伝道庁。教化育成プログラムの柱の一つとして新たにスタートしたこの修養会には、各地から68人が受講。その多く が、信仰家庭に育った10代後半、20代の若者たちだった。期間中、青年会、女子青年、少年会の行事も併せて開かれ、伝道庁には連日、韓国の道の次代を担 う若者たちの熱気があふれた。

【コラム】

明治26年、海外でいち早く道の教えが伝えられた韓国。布教熱の高まりに伴い、やがて布教管理所が設立された。 しかし、戦後の日韓国交断絶などの影響により、昭和50年に伝道庁になって以降も、”ぢばの出張り場所”としての機能を十分に発揮できない状態が続いた。 しかし、その間も現地の教友たちは信仰の灯を絶やさず、白熱の布教を繰り広げるとともに、子弟に信仰を伝えていった。 こうしたなか、平成14年に現・伝道庁の土地建物をお与えいただいたことを機に、伝道庁を中心に活動する気運が高まった。3年前には、人材育成のセンター的役割を担う「教育文化会館」が竣工した。 同年8月、前真柱様が初訪韓され、伝道庁の月次祭にご参拝。一昨年6月には、真柱様ご夫妻が初めて巡教され、現地の教友たちは”道の芯”をお迎えした喜びを噛みしめた。 昨年5月には少年会韓国団が結成。前年に結成した青年会、婦人会とともに三会そろっての動きが本格化するなど、現地の教友たちが伝道庁に心を寄せて活動する体制が整いつつある。 今回の韓国修養会は、現地で体系的に教理を学ぶことにより、韓国の道を担う人材育成の柱の一つとして期待されるとともに、伝道庁創立から100年の歩みを踏まえ、現地における布教伝道のさらなる伸展を目指す新たな一歩と位置づけられている。

(立教172年3月1日号)